ブラインドクリーニング

クリンライフでは従来、洗剤を噴霧して汚れを浮かせて流し、頑固な汚れは拭き取り、そして真水ですすぐというプロセスでシャンデリアをクリーニングしていました。しかし、洗剤の成分はしっかりすすがないとパーツの腐蝕につながり、拭き取りの際の摩擦もデリケートなパーツには決してよくありません。

しかし最近は、シャンデリアクリーニングに超音波洗浄機とアルカリ電解水を使用しています。その理由は、クリスタルや金属のパーツに対するダメージを最小限に抑えたうえで効率よく汚れを落とすため。従来洗剤を噴霧していたケースではアルカリ電解水を噴霧し、パーツを取り外して洗浄していたケースでは超音波洗浄機を使用しています。

超音波洗浄というと、メガネや入れ歯の洗浄でご存じの方もいらっしゃると思います。超音波を発生させる装置を備えた水槽に水を満たし、その中に汚れたものをいれるだけで汚れが浮いて落ちるというものです。また、アルカリ電解水は水を電気分解してできたアルカリ性の液体で、油汚れ等を落とすためのものとして一般にも販売されているものです。このどちらも洗剤(界面活性剤)を使用しなくても汚れが落ちやすいという特徴があります。頑固な汚れに対しても洗剤の使用量を抑えることができるようになります。

今回は、この超音波洗浄とアルカリ電解水について、シャンデリアクリーニングへの応用のヒントをくれた、Dr.ブラインドさんにお邪魔しました。

Dr.ブラインドの社長さんと弊社社長は、ハウスクリーニングつながりの昔からの知り合い。汚れ落としについて様々な情報交換をする中で、超音波洗浄機とアルカリ電解水のことを教えていただきました。

クリンライフの超音波洗浄機は、シャンデリアクリーニングの現場でクリスタル等パーツを取り外して洗浄できるように持ち運びできるタイプですが、Dr.ブラインドさんの超音波洗浄機は、ブラインドがそのまま入る大きなタイプ。クリーニング工場を訪れてみると、その大きさにびっくりです。

まずは、その超音波洗浄機に、汚れたブラインドをドボン。超音波洗浄機の中の水は、アルカリ電解水を使用しています。Dr.ブラインドでは大量のアルカリ電解水を使用するため、自社で生成できる機械を導入しています、そしてクリンライフではシャンデリアクリーニングで使用するアルカリ電解水をわけていただいています。

アルカリ電解水と超音波の相乗効果なのか、雑巾で水拭きしても落ちなかったような汚れがみるみる間に浮いてきて、ブラインドの周囲の水が汚れで濁ってきます。軽い汚れならこの水槽に浸すだけで十分綺麗になりそうです。

今回のブラインドは15年近く掃除をしていないもので、ほこり、油、タバコのヤニが付着しているので、さらに手洗い作業に進みます。

汚れを浮かせたブライドを、手洗い作業スペースに移動させ、洗剤を噴霧します。こびりついていた汚れも噴霧後にスポンジで拭う程度、決してゴシゴシと力強く擦ったわけでもないのに、あっという間に綺麗になって行きます。お見事。

まるで染まっていたかのような色合いだった羽を繋ぐ紐も、真っ白になりました。

洗剤洗いが終わったら、すすぎ槽ですすぎ、洗剤成分を落としたら壁面に広げ乾燥させて、クリーニングは完了。さすがプロの技、1時間もかかりませんでした。

シャンデリアクリーニングをご利用いただいているビルオーナーさん、施設管理ご担当者さん、ブラインドのクリーニングもいかがでしょうか?